大きなブームが去り、店舗を減らす店も多く、やや寂しい気配の漂うドーナツ業界ですが、新しいドーナツ店の進出や、老舗店舗の商品リニューアルなど明るいニュースもたくさんありました。
終わってみれば今年も新しいドーナツにたくさん出会いましたよ。
その中から今年も記憶に残ったドーナツ10傑を選んでみました。
先ずは
DEAN&DELUCAで見つけた
「アップルフリッター」。
DEAN&DELUCAにはたまに揚ったものが登場するので目が離せません。
その中でもアップルフリッターは新鮮な衝撃でしたね〜。
輪切りの紅玉をふんわりフリッター生地で包んでカリッと揚げてあるのです。
上にかかっているグレーズからはシナモンの刺激的な香り。
果肉の新鮮でジューシーな味わいとフリッター生地のふんわりがなんとも美味しいフリッターでした。
あれから見かけませんが、ぜひまた出会いたいものです。
久しぶりに訪ねた
ドーナツ工房レポロではたくさんの美味しいドーナツを収集しましたが中でも、
「全粒粉といちじく」は素晴らしいドーナツでした。
北海道の小麦「はるよこい」の全粒粉を使用した生地にいちじくとくるみが練り込まれています。
周りにはシナモンシュガーがたっぷり。
香ばしいくるみの食感といちじくのプチプチとした愉快な歯触りと深い甘み、それに負けない豊かな小麦の味わい、さらにシナモンシュガーの刺激的な香り、見た目は地味ですがうっとりするようなドーナツでした。
レポロはなかなか足を伸ばしにくい立地なのですが、行けば必ず美味しいドーナツに出会える魅力的なお店です。
また足を運ばなくては!
買い物のついでに揚げたてを楽しめる貴重なドーナツ屋さんと言えばグッ
デイズ・マラサダ。
今年も小休憩に何度も訪ねました。
中でも2月に食べた
「マラサダハニーバターシュガー」は美味しかったですね〜。
揚げたて熱々でさっくりと噛み付くと柔らかい生地がプシュ〜っとつぶれてしまうほど。
このマンスリーフレーバーは揚げ油にプラスバターの香りも楽しめちゃうアブラーにはたまらない美味しさでした。
揚げたてと言えば
チュロスターの広尾店にも初めて行ってきました。
頂いたのは
「プレーンチュロ」と「ホームメイド チョコラータ」。
揚げたてチュロスに熱々のチョコラータ、最高!
熱過ぎて舌を火傷しました。
チュロスターの揚げたてチュロスはいわゆる行楽地のチュロスとは一線を画す、さっくりしっとりの本格的な生地。
本場スペインのチュロスマシーンを使って揚げられているんですよね。
今度は夏に行ってチョコ・チュロ・サンデーを食したいです。
退店のニュースが多いドーナツ業界にあってニューフェイスの登場には心躍りました。
大分湯布院発の自然派ドーナツ屋さん
nicoドーナツです。
大豆ペーストや雑穀パウダーを使ったとても個性的な口ほどけのドーナツです。
「チーズとソーセージ」はお食事ドーナツとしても使える味わい深いドーナツでした。
おかずドーナツはほかのドーナツよりも少し歯応えのあるのですが、そのくにっとした歯応えに具材が巧妙にマッチしていました。
もちろんスイーツドーナツも丁寧に作られた個性派揃いで楽しめました。
広尾店は残念ながら1月いっぱいで閉店してしまうそうですが、麻布十番店頑張って欲しいです!
暑い夏にこの手があったか!と思ったのが
タリーズコーヒーの
「塩ショコラドーナツ」。
たっぷりかかったチョコレートの中に光る宝石のような粒塩!
チョコの甘さの中から現れるがつんと刺激的な塩のしょっぱさに上がる上がる!
暑い夏を乗り切るガッツ蘇るドーナツでした。
タリーズコーヒーでは毎月のように新作ドーナツを目にした一年でした。
来年もガッツり期待してます!
リニューアル大成功だったのが
カフェデュモンドのおなじみベニエです。
プレミアムベニエ シナモンシュガー」。
以前のグルテンの強い生地も美味しかったのですが、新しくなって中のもっちりが軽くなりおかげで周りのさっくりも楽し見るようになりました。
塩気の効いた揚げたてベニエ、最高です。
池袋に行くのが毎回楽しみになりました。
パンの名店
PAULで遂に来たーと小躍りしたのが
「ベニエ・ショコラ」。
手に持つとずっしりと重いシェルドーナツ。
なぜなら中にはチョコレートとヘーゼルナッツのフィリングがぎっしり詰まっているから。
フィリングはプラリネ入りのチョコレートを食べているように濃厚です。
上にかかっているチョコはざりざりとした砂糖の食感。
さすがフランス生まれの名店、とにかく濃厚でチョコドーナツファンにはたまらない一品でした。
ドーナッツプラントでは今年もたくさんの魅力的なドーナツに出会いました。
「シェル ミルクティ」350円。
今年の秋には紅茶専門店カレルチャペックとのコラボ商品が店頭を賑わせてましたね。
その中で私が一番好きだったのがこのシェルミルクティ。
大の紅茶好きなのですが実はフレーバーティが苦手。
紅茶ドーナツと言えばアールグレイ一辺倒な商品が多い中で「エブリデイ」というセイロンティを使ったミルクティクリームがとても新鮮だったのです。
グレーズも紅茶の香りたっぷり。
まさに舌で味わうミルクティでしたね。
自由が丘店閉店など、縮小傾向がとても心配なドーナッツプラント。
これからも美味しいドーナツをたくさん提供して頂きたいです。
さて今年私的にも私の周辺でも最大のブームを巻き起こしたのが
ブーランジェリー ラ・テールの
「シナモンクラップフェン」でした!
私も長年色々なドーナツを友人知人の口に突っ込んで参りましたが、これほど喜ばれそして周りに飛び火した揚げ菓子は初めてでした。
見かけはゴツゴツと固そうな風貌ですが、齧ってみてびっくり!
実にふんわりしっとりとしてシュー生地のようなジューシーな軽い仕上がりなのです。
生地にはレーズンがたっぷりと練り込まれ、周りにはザクザクとしたシナモンシュガーがたっぷり。
かなり大振りなげんこつなのに、甘さ控えめでぺろりといけてしまいます。
何度もリピートし、たくさんの友人にプレゼントしました。
正直クラップフェンはドーナツの仲間的存在なので、ドーナツブログで一番人気だったのはいささか寂しい話ですが、美味しい揚げ菓子ということでよしとしましょう!
今年もたくさんの美味しいドーナツに出会えて幸せでした。
来年も目の覚めるような新作ドーナツに期待しましょう!
皆様よいお年を!