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前回のイタリア直送ヴェネチアンドーナツには、実はもうひとつおまけがありました。
La Pasticceria Biasetto のCrostoliです。
パドヴァの洋菓子屋さんは日本と違って素朴な焼き菓子中心で、デコレーションやトッピングが華々しいものは少ないのだそうです。
La Pasticceria Biasettoはそんな中で唯一デコレーションされたお菓子を作っているお店だとか。
Crostoliはトスカーナ地方では「ボロ雑巾」を表すCenci、ジェノバ地方ではBugie (噓)、英語名では「天使の羽」と呼ばれるとても薄い揚げ菓子なんです。
ヴェネチアンドーナツと同じくカーニバルの季節に食べられるのだそうです。
やはり、揚げ菓子は祝祭と結びついていますよね。
実はCrostoliは頂く前にレシピの動画を教えてもらったので、すぐやる課のvalは試作してみました!
参考にした動画はこちら。↓
そして試作品はこちら。↓
動画ではやや厚い気がしたので、おもいっきり薄く伸ばして揚げて、粉砂糖をさらっと振ってみましたが、さっくさくで美味しい!
言ってみれば甘いおっとっと!
塩味にすればおつまみとしても楽しめそうです。
さて頂いた本家のCrostoliがこちらです。
私が揚げたものより厚みがあり、表面にはびっしり粉砂糖をまとっています。
ペラペラと薄いわけではないのにさっくさくでとても軽い食感です。
粉砂糖多いかな?と最初は思ったのですが、その甘さが逆に後を引きもう止まらない!
さすが本家、油と糖質の綱引きが絶妙なバランスで成り立っている理想の揚げ菓子です。
かなりの量だったのですが、うっかりすると一気食いしてしまいそう!
あぶないあぶない、こんなものがいつも目の前にあったら、あっという間に制限体重を超えますよ。
イタリアの人たち、カーニバルの季節だけでほんとにヨカッたね。
先日イタリア在住の友人がとても美味しそうなドーナツの写真をアップしているのを見て、脊髄反射的に「美味そう!食べたい!」とつぶやいたら、なんと近々来日するので買って来てくれるというのです!
うは〜〜!なんたる幸運。
世の中なんでもつぶやいてみるもんですよ!
忙しい方なので来日早々に某カフェにて怪しく取引。
こちらは、物々交換の品としてラ・テールのクラップフェンを用意しました。
日伊ドーナツ交換会ですよ!
カフェ店主のご好意で店内にてご開陳!
わ〜〜!!箱を開けたとたんに上がる上がる!
イタリアはパドヴァにあるCaffe' CavourのFrittelle (別名ヴェネチアンドーナツ)です。
とても小振りなドーナツにはそれぞれクリームやチーズが詰まっています。
ヴェネチアンドーナツはカーニバルの時季になると至る所に出回り、町中の人がこれを頬張るのだとか。
季節限定ということで、稀少度もさらに高まります。
生地はクラップフェンと同じタイプです。
空気穴がたくさん開いていて甘さはなくしっとり…カヌレやシュー生地にも近いイメージ。
これがヨーロッパのドーナツの主流なのかもしれませんね。
カフェで2種類食べてみました。
プレーンに見えて濃厚なカスタードクリームが詰まっていました。
クリームが生地をしっとりと溶かしてとってもクリーミーでたまらなく美味しい!
小さいので一口でぱっくぱっく食べられてしまいます。
もうひとつはラム酒の効いたレーズンが練り込まれていました。
やはりカヌレのような空気穴のたくさんある生地で甘さはなくしっとりとした口当たりです。
ここから下は持ち帰って撮影しました。
パッコり割ってクリームを挟んだ姿が卵っぽくてすごく可愛い!
挟まっていたのは多分カスタードクリーム。
ですがカフェで食べたのとは種類が違うようです。
う〜ん私の鈍舌では明確なレシピが導き出せない…濃厚でふんわりでとろけます。
同じカレンツ入りでもこちらはオレンジの香りがしたのでオレンジピールも練り混まれていたかも。
もしくはオレンジキュラソーを何らかの形で使っていたかもです。
これはティラミス!
ビターなコーヒーパウダーに包まれて中には卵黄たっぷりなマスカルポーネチーズが詰まっていました。
甘さ控えめでなんてリッチなミニマスカルポーネでしょう。
ココアパウダーをまぶされたこのドーナツの中には、ラム酒の香りたっぷりのクリームが。
これも多分カスタードだと思うのですが、同じカスタードクリームでも味わいが微妙に違うのです。
最後はリコッタチーズです。
粉糖で甘ーくなったリコッタチーズがぷっくりふんわり挟まっています。
やわらかカンノーロとでも申しましょうか…うっとりです。
ああ、ほんとは現地で揚げたてを頬張りたい。
そしてお店の人に中身はなんだと根掘り葉掘り聞きたいものです。イタリア語しゃべれないけど。
イタリア直送揚げ菓子は次回に続きます!